第7章 風
7.1 風の基本
波浪及び高潮の推算に用いる海上風については、実測値又は推算値に基づいて、風速、風向を適切に設定するものとする。
漁港の施設の性能照査に用いる風については、実測値又は推算値に基づいて、想定する再現期間に対応した風速及び風向等を適切に設定するものとする。
風圧力は、風の諸元、構造物の種類や形状等に応じて適切に算定するものとする。
7.2 風の推算と設計風速
7.2.1 風の諸元
風の諸元である風向は風の吹いてくる方向を16方位、風速は10分間平均風速で表示することを標準とする。
7.2.2 風の推算方法
風の推算方法は大きく分けて次の4種類がある。
- 天気図解析法 — 傾度風モデル、Cardoneモデル
- 台風モデル法 — Myersモデルにより気圧分布を同心円分布で近似
- ハイブリッド法 — 台風中心付近をMyersモデル、周辺をCardoneモデルで推算
- 実測風内挿法 — 平面近似補間法、重み付き補間法
7.2.3 設計風速
構造物に作用する風の設計風速の選定にあたっては、長期間(原則として30年以上)にわたる実測値に基づき、風速出現確率分布を推定し、所要の再現期間に対応する風速を決定することを基本とする。
風速の鉛直分布は、べき法則の式2-7-1を用いてもよい。
突風率(ガストファクター) は式2-7-2で表される。
7.3 風圧力
7.3.1 一般的な漁港の施設における風圧力
ここに、: 風圧力(N)、: 空気の密度(1.25kg/m³)、: 抗力係数、: 部材の投影断面積(m²)、: 設計風速(m/s)
表 2-7-2 抗力係数