第11章 地震力

11.1 漁港・漁場の施設における地震力の照査

漁港の施設は、原則として耐震性能の照査を行うものとする。漁場の施設は、原則として耐震性能の照査を必要としない。

11.1.2 耐震性能の照査の考え方

耐震性能の照査は、「来襲する地震動の設定」「構造物に働く地震力」を何らかの方法で再現して、「構造物の安定の評価」を行うものである。

11.1.3 想定する地震動のレベル

  • レベル1地震動 — 設計供用期間中に発生する可能性の高い地震動
  • レベル2地震動 — 最大規模の強さを有する地震動

11.2 耐震性能の照査に用いる震度

11.2.1 設計水平震度

設計水平震度は、想定する地震動を対象に地域特性、地盤特性及び構造物の重要度等を考慮して、適切な手法を用いて設定するものとする。

11.3 照査に用いる地震動の算出方法

図 2-11-1 震源特性、伝播経路特性、サイト特性


第12章 液状化

12.1 液状化に関する基本

地盤の液状化については、地盤条件と想定する地震動を考慮して適切な方法により予測・判定するものとする。

12.1.3 検討の順序

図 2-12-1 液状化に対する検討のフロー

12.2 液状化の予測・判定

図 2-12-2 漁港構造物の液状化予測・判定フローチャート

12.2.2 液状化予測・判定手法

(1) 粒度による判定

図 2-12-3(a) 液状化の可能性のある土の粒度(Uc<3.5U_c < 3.5

図 2-12-3(b) 液状化の可能性のある土の粒度(Uc3.5U_c \geq 3.5

(2) 等価N値及び等価加速度による判定

等価N値の算定方法:

(N)65=N0.019(σv65)0.0041(σv65)+1(式 2-12-1)(N)_{65} = \frac{N - 0.019(\sigma_v' - 65)}{0.0041(\sigma_v' - 65) + 1} \tag{式 2-12-1}

図 2-12-4 等価N値算定用チャート

図 2-12-5 N値の補正方法と細粒分含有率及び塑性指数の関係

図 2-12-6 細粒分に応じた等価N値の補正係数

等価加速度の算定:

αeq=0.7×τmaxσv×g×1cα(式 2-12-3)\alpha_{eq} = 0.7 \times \frac{\tau_{max}}{\sigma_v'} \times g \times \frac{1}{c_\alpha} \tag{式 2-12-3}

図 2-12-7 地中応力の算定手順

液状化の判定:

図 2-12-9 液状化予測のための等価N値と等価加速度の関係

12.2.3 繰返し三軸試験による判定

図 2-12-10 繰返し三軸試験結果による液状化予測・判定のフロー

図 2-12-11 液状化強度曲線

図 2-12-12 等価波数 NeqN_{eq} の計算

12.4 液状化対策の改良範囲

図 2-12-13 改良地盤が軟化する範囲

図 2-12-14 必要な改良範囲(重力式岸壁)

図 2-12-15 液状化時の円弧すべり計算(重力式岸壁)

図 2-12-16 必要な改良範囲(控え直杭で岸壁背後のみ対策の場合)

図 2-12-17 必要な改良範囲(控え直杭で基礎地盤と岸壁背後の対策)

図 2-12-18 必要な改良範囲(控え版)

図 2-12-19 必要な改良範囲(控え組杭)

図 2-12-20 道路の液状化対策範囲の決定


第13章 荷重

13.1 考慮すべき荷重

自重は、実重量又は材料の単位体積重量をもとに、適切に設定するものとする。載荷重は、荷重の種類、量及び設計対象施設の利用状況等を考慮して、適切に設定するものとする。

13.3 上載荷重

上載荷重は、地域の実情に応じて設定することが望ましいが、それによりがたい場合は以下の値を用いることができる。

区分荷重(kN/m²)
陸揚岸壁10
出漁準備岸壁10
休けい(繋)岸壁5
物揚場5
護岸・堤防5

13.4 自動車荷重

図 2-13-1 T荷重


第14章 漁船

14.1 漁船等の諸元

船型(G.T.)船の長さ(m)船の幅(m)喫水 最大(m)喫水 最小(m)
17.01.81.0
511.02.81.8
1013.03.52.01.9
2017.04.32.22.1
5024.05.52.92.6
10030.06.53.73.2
20040.07.64.63.8
50055.09.45.94.8

14.2 漁船により生じる作用

14.2.1 接岸エネルギー

E=12E0=WV24g(式 2-14-4)E' = \frac{1}{2}E_0 = \frac{WV^2}{4g} \tag{式 2-14-4}

14.2.2 けん引力

漁船の総トン数平常時
10トン未満〜50トン未満10kN
50トン以上〜100トン未満30kN
100トン以上〜200トン未満50kN
200トン以上〜500トン未満70kN
500トン以上〜2,000トン未満100kN

第15章 水質・底質環境

15.1 水質・底質環境の基本

漁港・漁場の施設の整備にあたっては、設計対象施設周辺の利用目的に応じて、当該水域の水質・底質環境について把握するとともに、事業実施後の影響について適切な手法により評価するものとする。

15.2 水質環境

漁港・漁場及びその周辺の水質環境を適切な水準に維持・保全することが望ましい。

15.3 底質環境

漁港・漁場及びその周辺の底質環境を適切な水準に維持・保全することが望ましい。